2006年07月18日
日本向けナフサの契約価格、680ドル台に
石化企業、9〜10月の入手価格の高騰必至と予想
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の情報によると、わが国の大手商社や石油・石油化学企業が国際市場で先週末から今週明けにかけて契約するなりオファーするなりしたスポットナフサの価格の平均はC&Fトン当たり680ドル台となった模様。
 先々週末の平均は約670ドルであったので1週間で一気に10数ドル上がったことになる。1ヵ月前に比べると60ドルもの高騰となる。北西欧向けのスポット価格も先週末には670強に引き上げられている。

 直近の契約ものの多くがわが国に到着するのはおよそ2ヵ月後となる。うち中東のナフサには16ドル前後のプレミアムが上乗せされる。このため実際のドル単位のCIF価格は690ドル台になる公算が強い。為替が直近の116円前後で推移すると仮定した場合のキロリトル当たりの円単位の輸入価格の平均は5万5,600円前後となる。国産ナフサの場合はおよそ5万7,600円ということになる。
 石化誘導品メーカーの多くは、9〜10月のナフサの入手価格が大きく跳ね上がるのが確実と想定、早めに各種誘導品の価格の再修正準備に着手する必要があると判断している。