2006年07月19日
中外製薬、抗インフルエンザ剤「タミフル・ドライシロップ」改良型を国内で製造
【カテゴリー】:新製品/新技術(ファインケミカル)
【関連企業・団体】:中外製薬

 中外製薬は19日、スイス・ロシュ社から輸入し、製造販売している抗インフルエンザウイルス剤のうち、「タミフル(R)ドライシロップ」の改良型製剤を、日本で製造すると発表した。

 同社の100%子会社、中外製薬工業で製造する。2009−2010年シーズンからの供給を目標に製造開始する予定。

 「タミフルドライシロップ」改良型を製造することにしたのは、同剤の調剤方法が欧米と日本とでは異なり、欧米では通常、医療機関や薬局で同剤の瓶に水を入れて液剤とし、患者に渡しているが、日本では、患者の体重に応じて分けて渡すため、残量が開栓後に長期保存されるケースが生じる。

 このため同社は、処方成分の一部を変更し、開栓後も室温保存が可能な改良型製剤を開発・製造することにした。
 
 また、同剤が次のインフルエンザ流行シーズンまで長期に保管されることを考え、使用期限を現在の2年間からさらに延長する。原薬はこれまで通りロシュが製造し、その後の製剤化を中外製薬工業で行なう。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1153275389.pdf