2006年07月19日
SMの中国向け価格、7月もほぼ6月並みにとどまる
ベンゼンの国際スポット相場に合わせ
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 日本や韓国等のSM(スチレンモノマー)メーカーによる中国向けの7月前半渡しのSMの価格はCFRトン当たり1,230〜1,260ドルの範囲内となった模様。6月のCFR価格の中値は同1,260ドルであったと見られているので、7月前半分は一部を除いて6月渡し分とほぼ横並びということになる。
 
 4月以降続いてきた上昇に一旦歯止めがかかった感じだが、これには原料の一つのBZ(ベンゼン)の国際スポット相場が7月に入って落ち着きを取り戻してきたため、中国の需要家の多くがSMの価格も据え置くよう強く要求してきたことが少なからず影響している模様。直近のBZのスポット価格は、FOB韓国がトン当たり960ドルで6月並み、米国のCIF価格がガロン当たり350〜360セントで20セント安となっている。

 もう一方の原料エチレン価格は、ナフサの続騰によって引き続き上昇している。このため日本や韓国のSMメーカーの輸出の収支バランスは依然として好転しないままきているという。