2006年07月24日 |
旭化成ケミ、アジピン酸値上げ 内外価格差是正 |
【カテゴリー】:市況 【関連企業・団体】:旭化成ケミカルズ |
旭化成ケミカルズは24日、アジピン酸の価格改訂実施を発表した。アジア価格と国内価格の格差を是正する。値上げ幅はキログラム35円、8月16日納入分から実施する。 アジピン酸の需要は引き続き堅調に推移しているが、海外でメーカーの事故、トラブルが相次ぎ、需給バランスはタイト状態となっている。主なポイントは以下の通り。 (1)中国を中心にアジアの非ナイロン需要が増加した。 (2)自動車用途を中心に世界のナイロン66樹脂の需要は極めて好調で、ヨーロッパメーカーのアジアへのアジピン酸の輸出が激減。 (3)INVISTAの英国工場(220KT)が2月中旬から3月末までトラブル停止中 。不可抗力を宣言し2/19〜6/12の期間は顧客への出荷量を削減した。 (4)Rhodiaのフランス工場(320KT)が5/24〜現在も不可抗力を宣言。顧客への出荷量を30%削減している。 (5)ウクライナの二工場の内一つが長期停止、他の一つも低稼働でアジアへのウクライナ玉の流入が減少した。 (6)アジアの旭化成、ローディア、INVSTAのアジア工場が5−7月にかけて定期修理でシャットダウン。西欧も各社の定修が8月まで続く。 同社によるアジピン酸市況推移は次の通り。 ◇欧州 DEL 1,900-2,000 ◇米国 DEL 1,750-1,800$/t ◇アジア CIF 2,500-2,600$/t ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1153723603.doc |