2006年07月25日 |
1〜6月計の国内向け出荷は4樹脂中3樹脂が前年超え |
フィルム用は微減、射出と加工紙用が順調な伸び |
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経産省基礎産業局化学課が25日にまとめた汎用4樹脂の今年上期(1〜6月期)の需要分野別(品種別)出荷実績によると、国内向けはPSを除くポリオレフィン3樹脂が小幅(1〜2%)ながら前年同月の実績を上回った。もっともPSの縮小率は0.06%にすぎず、事実上は横並びといえる。 ポリオレフィン3樹脂の伸びが小幅にとどまったのもPSが横並びに終わったのも、消費量が多いフィルム用や包装用の1〜3月期の出荷が軒並み前年同期を下回ったため。4〜6月期に多くが盛り返したものの通期では伸び悩みに終わった。 LDPEとHDPEのフィルム用はともに1%、PPのフィルム用は2%それぞれ前年上期の実績を下回っている。それにもかかわらずLDPEの総国内向けが1%増となったのは加工紙用が2%増えたのと、その他用が4%増となったため。HDPEの国内総出荷量が2%増となったのは、射出成形用が4%、パイプ用が10%伸びてフィルム用の落ち込みをカバーしたため。PPの1%増には射出成形用の3%増と押出成形用の5%増が大きく寄与している。PSではFSの8%減を除く全ての分野が2%増となっている点が注目される。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1153803907.tif |