2006年07月26日
PPフィルムの出荷、6月は2品種とも前年超え
上期合計はOPPが微減、CPPが順調な伸び
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリプロピレンフィルム工業連合会

 日本ポリプロピレンフィルム工業連合会は26日、OPP(PP延伸フィルム)とCPP(PP無延伸フィルム)の6月の出荷実績と今年上期(1〜6月期)の総出荷数量をまとめた。
 
 それよると、6月の出荷はOPPが前年同月比0.1%増、CPPが同9.2%増でともに前年同月を上回った。両品種が揃って前年同月を上回ったのは2ヵ月ぶりで、今年に入って3度目。
 OPPがわずかとはいえ前年を上回ったのは、工業用その他向けが3.3%増となったため。メーンの食品包装向けは1.3%減で、8ヵ月連続の前年割れとなった。工業用その他向けは5ヵ月連続の前年超えである。
 CPPが大幅増となったのは、工業用が53.7%増、繊維・雑貨その他向けが34.1%増とそれぞれ高い伸びを遂げたため。工業用も繊維・雑貨その他向けも9ヵ月連続の前年超えである。食品包装向けは2.1%増で2ヵ月続いての前年同月超えとなった。
 全体に食品包装向け以外の高付加価値品種が引き続き好調であったといえる。
 
 これに伴う上期合計の実績は、OPPが1〜3月期の不振が響いて前年同期を1.7%下回ったのに対してCPPが5.0%増と対照的に順調な成長を遂げた点が注目される。半年単位でのCPPの前年同期超えは3期ぶりとなる。
 同期のCPPの高成長を支えたのはやはり工業用と繊維・雑貨その他向けである。対前年同期比伸び率は前者が36.3%、後者が36.5%とともに高い。反面、食品包装向けは0.8%減となっている。
 OPPがマイナス成長となったのは、主力の食品包装向けが4.0%減少したのを工業用その他向けの4.4%増でカバーできなかったから。

【関連ファイル】
PPフィルムの6月の出荷と上期合計
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1153905225.xls