2002年05月30日
旭化成、レオナ工場再開にめど、03年10月全設備復旧
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成

 旭化成は30日、3月12日に火災事故を起こしたレオナ工場(宮崎県延岡市)の復旧状況を発表した。
 
 被災を免れた樹脂、原料設備はすでに稼動しているが、繊維(タイヤコード)工場は停止したままとなっている。これについて同社は(1)2003年4月までにタイヤコード一系列と産業資材の全設備を復旧(2)同10月までにタイヤコードの残り一系列設備を復旧、合計年産32,000トンとする。投資額は120億円の見込みとしている。
 
 この火災事故では、建物の焼失面積約15,000_、繊維製造設備の大半を焼失する被害が出た。損害額は設備廃棄損が30億円出たが、ほぼ全額を保険で補填できる見通し。
 
 2002年度の収益に与える影響は売上減約150億円、その間の固定費最大約50億円の営業外費用を見込んでいる。今後は最大限の安全対策と再発防止に努める方針。