2001年08月13日 |
汎用樹脂の輸出の中国依存度が一段と高まる |
今年上期累計はPVCが89%、PSは73.4% |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
汎用5樹脂の輸出通関数量はこのところ縮小傾向を強めているが、そうした中で、輸出全体に占める中国向け(香港向けを含む)の構成比率はどの樹脂も一段と高くなっている。 今年6月の対中国構成比は過去3年における6月の数値の全てを上回っており、また、1~6月の累計における構成比も過去3年で最高となっている。今年上期累計の中国向け構成比率は、PVCの89.0%を筆頭にPSの73.4%、LDPEの63.4%--などいずれも他の国向けを大きく引き離している。 中国はアジア地域最大の樹脂消費国だけに、わが国の汎用樹脂業界も自ずと中国に対する依存度を一層高めていかざるを得ない状況にあり、今後もさらにその比率が高くなる可能性は十分あるといえる。 汎用各樹脂の今年6月と1~6月累計の輸出に占める中国向けの構成比は以下の通り。 [98年6月][今年6月][1~6月] ▽LDPE =56.1% 61.2% 63.4% ▽HDPE =51.5% 60.8% 61.0% ▽PPホモポリマー=50.5% 52,2% 52.4% ▽PPコポリマー =25.5% 43.0% 39.5% ▽PP計 =42.2% 49.5% 49.0% ▽PS =73.4% 79.6% 73.4% ▽PVC =72.1% 88.6% 89.0% |