2006年08月01日
7月のスポットナフサ価格、平均660ドルに接近
6月比25ドル高で史上最高値を更新
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、わが国の商社や石油・石油化学企業が7月中に国際スポット市場で契約したナフサの平均C&F価格はトン当たり約658ドルとなった。コントラクトものを含めた場合の平均単価は665〜666ドルになったと見られている。
 
 史上最高値となった6月の平均価格を25ドル前後上回ることになる。率にしておよそ4%のアップとなる。前年同月に対しては190ドル強(約41%)の上昇となる。
 
 7月の契約分の多くが日本に到着するのは9月となる見通し。その時点の為替を1ドル=150円と仮定すると9月のCIF価格の平均は1キロリットル当たり5万3,200円となる。その場合の国産ナフサの基準価格は5万5,200円ということになる。4〜6月期の国産ナフサ価格の平均は4万8,800円で1〜3月期を2,700円上回ったが、9月はさらに6,400円高くなる見通しだ。8月の契約価格はもう一段上昇する公算が濃厚であり、このため今週から来週にかけて石油化学製品業界による再値上げ表明が相次ぐことになりそう。