2006年08月01日
旭化成エレクトロニクス、台湾に「ペリクル」販売会社設立
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:旭化成、旭化成エレクトロニクス

 旭化成エレクトロニクス(本社:東京都新宿区、鴻巣誠社長)は1日、ペリクル事業強化のため台湾に販売会社を設立すると発表した。9月から営業開始する。

 ペリクルは、液晶パネルや半導体製造用のフォトマスクの防塵保護フィルムとして使用されているが、液晶パネルの生産が活発な台湾ではペリクルの需要が増大しており、今後も続くと見られている。

 販売会社は、旭化成エレクトロニクスからペリクルを購入し、台湾内の倉庫に保管して顧客に即納できる体制をとる。これにより、納期を大幅短縮する。

【新会社の概要】
(1)会社名:台湾旭化成電子有限公司(ASAHI KASEI EMD TAIWAN CORPORATION)
(2)代表者:董事長 塚田 泰男 
(3)資本金:100万台湾ドル
(4)株 主:旭化成エレクトロニクス 100%
(5)従業員:数名でスタートし必要に応じて順次増員予定
(6)売上高目標:20億円/年 (2007年度)
(7)本社所在地:台湾 台北市
(8)営業開始:2006年9月1日 

■「ペリクル」について
 ペリクルは、半導体や液晶パネルの露光工程において、微細パターンが描かれたフォトマスクに塵が付着しシリコンウエハーやパネル基板に結像するのを防ぐために、フォトマスクのカバーとして使用される。

 大型液晶用ペリクルについては、現在、旭化成エレクトロニクスが世界唯一のメーカー。04年5月に宮崎県延岡市に専用工場を竣工し、05年3月、第2系列の増設を完了した。一方、半導体用ペリクルは、06年2月に従来の工場から最先端のペリクル専用工場へ移転した。

 「旭化成エレクトロニクス株式会社」
 ◇事業内容:旭化成株式会社100%出資の事業会社。電子材料および電子部品の製造販売。
 ◇代表者 :代表取締役社長 鴻巣 誠
 ◇資本金 :30億円
 ◇売上高 :1029億円(2006年3月期決算)
 ◇従業員数:約2500人(旭化成エレクトロニクスグループ)

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1154416694.doc