2006年08月04日
日本ポリプロが新設備の建設に着手
4日に鹿島で起工式を開催、07年12月完成目指す
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリプロ

 日本ポリプロは4日、同社鹿島工場内で年産30万トン能力のPP(ポリプロピレン)新プラントの建設起工式を開催した。式典には同社の村上永一社長をはじめ、冨澤龍一・三菱化学社長、岡田俊一・チッソ社長、藤島治・三菱化学常務、吉田宏・同社常務ら関係企業の幹部多数が参加した。
 
 日本ポリプロ(JPP)が建設するのは、同社の株主の一つであるチッソが開発した気相法によってベースポリマーのホモポリマーと機能性のインパクトコポリマーやランダムコポリマーを高効率で生産していくためのもの。完成は07年12月の予定。JPPでは、08年1月に試運転入りして4月から営業運転を開始する計画。投資額は約150億円となる見込み。
 
 同プラントが完成すると、JPPのPPの総設備能力は年産138万3,000トンに拡大する。地域別の能力は、鹿島が64万6,000トン、五井が33万トン、川崎が22万7,000トン、四日市が8万t、水島が10万トンとなる。しかし同社では、新設備の稼動が軌道に乗ってきた時点で、コスト競争力に欠ける既存の設備を廃棄することにしている。川崎・浮島地区の7万1,000トン設備と6万7,000トン装置がその対象となる模様。