2006年08月07日
BASF・4〜6月期の業績好調 過去最高ペース
【カテゴリー】:海外(経営)
【関連企業・団体】:BASF

 BASFは7日、「前年同期をさらに上回る過去最高の業績で2006年上半期を終えた」と、同期の業績を発表した。

 四半期の売上高は16%増の123億ユーロ、特別項目を除くEBIT(利息・税金控除前利益)は15%増の19億ユーロに達した。上半期の売上高は約20%増の250億ユーロ。特別項目を除くEBIT(利息・税金控除前利益)は17%増の約38億ユーロだった。
 
 上半期の中で特に際立ったものとして、独デグサ社の建設用化学品事業の買収、米エンゲルハード社、米ジョンソン・ポリマー社、ベルギーのクロップデザイン社の買収を挙げた。

 BASF取締役会長のユルゲン・ハンブレヒト氏は、06年第2四半期および上半期の業績について、要旨次の通り語った。

「買収を通じて実現されたポートフォリオの拡充は、景気の循環に対してよりいっそう強靭
なBASFを作り上げるという当社の戦略上、非常に重要な要素となるものだ。新事業の統合も円滑に進んでいる。

 上半期の事業環境はBASFに有利に働いた。経済状況は改善の兆しをみせ、見通しも明るいと見ている。アジア、とりわけ中国、インド、韓国が急速に成長している。米国の経済環境は安定し、欧州そしてドイツの需要は上向きだ。通常夏にみられる需要鈍化の動きは見られず、製品の需要は引き続き旺盛だ。

 その反面、石油価格の長期にわたる高騰や中東をはじめとする地政学的緊張は依然市場の懸念材料となっている。原料価格のかつてない高騰がBASFの利益率に対してさらなる圧力となっている。そのため、多くの製品ラインで販売価格の値上げを強いられた。

 市場での地位を一層強固なものにするため、BASF はポートフォリオの最適化を継続する
とともに、イノベーションによって製品・サービスの価値を高め、事業再編およびコスト削減を世界規模で進めていく方針だ」

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1154926459.pdf