2006年08月10日 |
ダウ、中国でエポキシ事業に2億ドル投資、設備を大幅増強 |
【カテゴリー】:海外(経営) 【関連企業・団体】:ダウケミカル |
ダウの事業部門、ダウ・エポキシは9日、中国で製造とR&D施設に5年間で2億ドルの投資をすると発表した。 まず、江蘇省張家港市の揚子江国際化学パークの既存の工場に世界最大級の10万トンの液体エポキシ樹脂(LER)プラントを建設する。2009年スタートの予定。 また、既存のエポキシ樹脂(converted epoxy resins=CER)のプラント(能力41千トン)を2008年に34千トン増設し、75千トンに拡大する。 さらに、エポキシ原料のエピクロルヒドリンの新工場15万トンを新設する。場所については近く発表する。これは2010年スタート予定で、ダウのグリセリン法新技術を採用する。バイオディーゼルの製造で副生するグリセリンを原料とするもの。 (本年1月にソルベーが菜種油からのバイオディーゼル製造での副生グリセリンを原料とするエピクロ製造を発表している。) これに加えてダウ・エポキシではアジアでの応用開発及び技術支援のため、上海のR&Dセンターに加えて、グローバル応用開発センターを設立する。2007年第1四半期にスタートする。 ダウ・エポキシは世界最大のエポキシ及び中間体メーカーの一つで、世界に10工場を持っている。そのうちアジアには3工場があり、張家港市に41千トン、日本の衣浦に40千トン、韓国の亀尾(Gumi)に30千トンの能力をもっている。 |