2006年08月21日
PSP企業2社が「エコリーフ環境ラベル」を登録
LCA手法を用いた製品の定量的環境情報を開示へ
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:積水化成品工業

 サンポリマー、積水化成品工業の2社は21日、社団法人産業環境管理協会からそれぞれの発泡ポリスチレンシート(PSP)の環境適合性を表す環境ラベル「エコリーフ環境ラベル」の登録認定を受けた。「エコリーフ環境ラベル」の登録認定はプラスチック製容器包装素材では今回の2社が初めて。
 これを受けて両社ともただちに様々な手法を用いて同ラベルを広く公開、それぞれのPSPの環境適合性に対する需要家や消費者の正確な認識の広がりや需要家とのより良好なコミュニケーションの醸成に役立てていく構え。同ラベルについては他のPSPメーカーも登録準備を進めており、比較的近い時期にメーカー4社が揃って環境データ開示に踏み切ることになりそう。

 今回、サンポリマーと積水化成品工業が認定を受けた「エコリーフ環境ラベル」は、LCA(ライフサイクルアセスメント)手法によって定量的に把握できたそれぞれの製品の資源の採取から製造・物流・使用・廃棄・リサイクルまでの全ライフサイクルステージにわたる環境情報を一般に開示するというもの。ISO(国際標準化機構)が規定している3種類の環境ラベルのうちの「タイプ〓」の一つ。
 ラベルの内容は(1)製品環境情報(PEAD)(2)製品環境情報開示シート(PEIDS)(3)製品データシート(PDS)の3種で構成されることが義務付けられている。うちPEADについては、温暖化負荷(CO2換算)、酸性化負荷(SO2換算)、エネルギー消費量(MJ)の各環境負荷を明記することが規定されている。PEIDSには、ライフサイクルステージ毎のインベントリ分析とインパクト評価の結果をまとめて表示するよう、またPDSには、製品情報及びライフサイクルステージ毎に一製品当たりに投入ならびに排出されるエネルギーと物質の質量を表示するよう取り決められている。

 今回認定を受けたサンポリマーの登録番号は「BV-06-001」。明示されている温暖化負荷は全ステージ合計で3.04〓、酸性化負荷は同0.006〓、エネルギー消費量は同77.18MJとなっている。積水化成品工業の登録番号は「BV-06-002」。温暖化負荷は同2.99kg、酸性化負荷は同0.01kg、エネルギー消費量は同76.1MJと明記されている。