2006年08月22日
三井化学、エラストマーも再値上げへ
国内向けはキロ21円、輸出価格はトン250ドル
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は22日、エラストマー5品種の国内価格と輸出価格をともに9月1日出荷分から再修正すると発表した。
 
 対象は、エチレン・プロピレンターポリマー(商品名・三井EPT)、オレフィン系熱可塑性エラストマー(同・ミラストマー)、α-オレフィンコポリマー(同・タフマー)、接着性ポリオレフィン(同・アドマー)、ポリブテン1(同・ビューロン)の計5種。
 上げ幅は、国内向けがいずれの品種もキログラム当たり21円。海外向けがトン当たり250ドルとなっている。
 
 同社のエラストマーの価格改訂は、4月に続いて今年2度目となる。前回の価格是正は、ナフサ価格1キロリットル当たり5万円見合いのレベルまで引き上げることを目的に国内向けを同15〜25円、海外向けを同200ドル値上げするというものだった。
 
 今回再修正することにした理由として同社は、(1)原料ナフサの価格が前回の値上げ後に同5万5,000円に上がり、さらに9月以降は同5万7,000〜5万9,000円まで跳ね上がるのが必至の見通しとなってきたこと(2)用役費と副資材費さらには海外輸送費もナフサ価格同様に前回の値上げ後引き続き上昇を続けており、9月以降一層の高騰が避けられない見込みとなってきたこと--の2点を挙げている。

 今回の国内向けの同21円の値上げのうち同16円はナフサ価格の同平均8,000円の値上がり分を転嫁するためのもの。残り同5円は用役費と副資材の高騰をカバーするためのもの」と説明している。