2006年08月22日
SPDC、L-Lの中国向け価格を9月分も引き上げ
8月比トン70ドル高で今日オファー
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 サウディ石油化学(SPDC)は22日、中国のL-LDPEの需要家各社に対して日・サ合弁のシャルクのL-LDPE(商品名・QAMAR)の9月の輸出価格を8月比トン当たり70ドル引き上げる旨を通告し、説得を開始した。
 
 8月の「QAMAR」のCFR価格は大口が同1,310ドル、中小口が同1,320ドルで、7月の価格を同50ドル上回り今年の最高値となっているが、同社では9月分はさらに同70ドル引き上げて1,380〜1,390ドルまで持っていくことにしたもの。
 
 同社ならびに大手商社によると、L-LDPEのアジア地域の需給バランスはシャルクをはじめとした中東のエチレンプラントやL-LDPEプラントの操業面の小トラブル、さらにはアジア地域のエチレンプラントの定修等が響いて依然としてタイトな状況が続いている。このため、スポット価格は8月に入っても週単位で小幅ながら上昇を継続している。したがって、SPDCの今回のオファーが中国の需要家から完全に拒否される可能性は低いと見られる。