2006年08月23日
ナフサの国際スポット相場がようやく落ち着き
直近のわが国の契約価格は642〜643ドルに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、わが国の大手商社や石油・石油化学企業等が最近国際市場で契約した先物ナフサの価格はC&Fトン当たり642〜643ドルとなっている模様。うちスポットものの中心は同635ドルとなっているようだ。
 
 ナフサの国際スポット相場は、原油のスポット相場に連動して7月下旬から8月初旬までの間、かつてない高水準で推移してきた。C&F/ジャパンは最高で同688ドルに達し、安値でも622ドルとなっていた。
 それが8月第2週に入ると弱含みに転じ、最近の1週間は635ドルを挟んでの小幅の上下動を続けるにとどまっている。このためプレミアムを含めても640ドル台で落ち着きを取り戻しつつある。北西欧のCIF価格の平均も一時の670ドル台から610ドル台に戻っている。
 最大の要因は、中東の極端な緊迫状態を背景に高騰を続けていた原油のスポット相場が最近になって軟化し始めたことにあると見られる。
 直近の契約ものがわが国に入着する2ヵ月後のCIF価格は、為替を160円と仮定すると1キロリットル当たり5万1,000円前後となりそう。国産ナフサに換算すると5万4,000円弱となる。ただし、月単位では5万5,000〜5万6,000円となる公算が濃厚。