2006年08月24日
三菱化学・鹿島のエチレン1号機の運休はあと2週間か
誘導品設備は従来通りの操業を維持
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品、環境/安全)
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は19日に同社鹿島事業所のエチレン第1号機の操業を臨時停止したが、運休期間は9月上・中旬ごろまでとなる公算が濃厚となってきた。トータルの運休期間は約3週間となる見込みである。

 同プラントの生産能力は、定修実施年で年37万5,000トン。同社が運休に踏み切ったのは、エチレン精製塔の外壁に通常見られない油種の付着が見つかったため。操業に支障は生じていなかったものの、念のため運休して総点検を行った。24日までのチェックでは、特に大掛かりな改修こそ必要ないもののなお最終結論を出すまでにはあと2週間ていどかけて入念に精査したいとしている。

 この間、同事業所内の各種誘導品プラントについては、同49万1,000トン能力の第2エチレン装置の稼働率の引き上げや他のセンターからのオレフィンの応援出荷を得て従来通りの稼働率を維持していく考え。