2006年09月01日
PE袋の輸入、7月も前年比9.3%増の高水準
1〜7月の累計は10.5%増の26万6,000トン
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 財務省の7月の輸入通関速報によると、ポリエチレン袋の7月の輸入通関数量は4万377トンとなった。前年同月の実績を9.3%上回っている。平均単価はキログラム当たり211円で、前年同月に比べると19円高い。
 
 最も数量が多いのは依然として中国品の2万956トンで、全体の51.95を占めている。前年同月に対する伸び率も15.9%と高い。それに続くのはタイ品、インドネシア品、マレーシア品などだが、いずれも中国品との間に大きな開きがある。
 
 この結果、1月から7月までの総輸入数量は26万6,196トンとなった。前年同期を10.5%上回っている。うち中国品は13万8,473トンで18.5%増となっている。
 
 最近のわが国のスーパーやコンビニなど大型量販店の間では、廃棄物全体の排出削減策の一環としてレジ袋の使用自粛を表明する向きが増えつつある。ところが中国をはじめとしたアジア諸国からのPE袋の輸入は逆に拡大の一途をたどっているわけで、しかも多くの商社によると、今後も輸入はなお増え続ける見通しにあるという。
 一方、国内のPEフィルムメーカーによる輸入品を含む国内販売量は、7月こそ前年同月を4.2%下回ったものの1〜7月累計では0.4%増となっている。輸入の増加で国産品の製造・販売量は明らかに縮小していると言えるが、消費自体にはまだ目立った変化が現われていないといえる。
 財務省の速報によるPE袋の輸入通関数量の主要船積み国別の7月の実績と1〜7月の累計は別表の通り。