2006年09月04日
環境省庁舎の樹脂窓化工事がスタートへ
政府が温室効果ガス削減の手法として実施
【カテゴリー】:行政/団体(原料/樹脂/化成品、環境/安全)
【関連企業・団体】:環境省、塩ビ工業・環境協会

 東京・霞ヶ関の環境省の本庁舎に樹脂サッシと複合ガラスの組み合わせによる断熱窓を設置する工事がいよいよ9月中旬にスタートすることになった。
 
 これは、政府自身が各行政府省の事務・事業所から排出する温室効果ガスの排出量を削減するモデル手法の一つとして実施するもの。環境省が入居している霞ヶ関合同庁舎5号館の23階と26階の合計40個の窓のうちの20個の窓(廊下を挟んだ片側の部屋全ての窓)の内側に樹脂サッシと複合ガラスを一体化した断熱性の窓を設置する。

 大信工業がこの樹脂窓の製作と設置を担当、9月23日以降、毎週土日に順次設置していって10月21日もしくは22日に据え付け工事の全てを完了する予定。設置後は環境省が来年3月までの半年をかけて樹脂窓の採用による省エネ効果を入念にに調査・掌握してその結果を報告書にまとめて公表する。

 建築学界や関係行政機関によると、欧米では省エネルギー・省資源対策の一つとして、一般住宅はもとより官公庁の庁舎や宿舎等にも樹脂サッシと複合ガラスを組み合わせた断熱窓が古くから広く採用されている。環境省ではこうした点も参考に地球温暖化防止の推進策の一つとして今回のプロジェクトを企画・立案したもの。かねてから樹脂窓の普及に懸命に取り組んでいる塩ビ工業・環境協会の樹脂サッシ・樹脂サイディング普及促進委員会では、これが起爆材となって他の府省の間でも同様のプロジェクトが相次いでスタートすることを強く期待している。