2006年09月06日
タカラバイオ、米国がんセンターの臨床試験に「レトロネクチン」供給
【カテゴリー】:新製品/新技術(ファインケミカル)
【関連企業・団体】:タカラバイオ

 タカラバイオは6日、米国・メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター(MSKCC)のレイナー・ブレントジェンス博士らが実施する慢性リンパ性白血病の遺伝子治療臨床試験に同社が開発した「レトロネクチン」をライセンス供給すると発表した。

 慢性リンパ性白血病は、主に成人の中年以降で発症し、末梢血、骨髄、リンパ節の中に成熟したリンパ球が異常に増加した状態となる白血病で、年間発症率は10万人に1〜3人。米国では毎年約7,000人が発症しているといわれている。
 
 現在行われている治療法は、主に抗がん剤を用いた化学療法だが、慢性リンパ性白血病の原因がまだ明確でなく完治が難しいのが実情。

 タカラバイオの「レトロネクチン」を用いた遺伝子治療の臨床試験は、すでに日、米、英、仏、伊、独、蘭の世界7カ国で行われており、今回は40施設目となる。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1157524391.doc