2006年09月06日
三菱化学、機能性樹脂事業の拡充を加速へ
5年後の売上げ500億円を目指す
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は、塩ビならびに機能性樹脂のコンパウンド会社「アプコ」を10月1日に完全子会社化するのを契機に同社グループの機能性樹脂事業の拡充に一段と拍車をかけていく方針を固め、具体策の検討に乗り出した。
 
 05年時点における同社グループの機能性樹脂部門の年間売上高は、アプコグループの約170億円を含めておよそ400億円といったところ。同社では「これを5年後には500億円まで持っていきたい」(吉田宏・常務執行役員ポリマー本部長)としている。
 
 この目標をクリアするため、同社では、自動車向け軟質塩ビコンパウンドで50%もの高いシェアを持つアプコの完全子会社化によってアプコ社の技術力、製品開発力、販売力を一層強化するとともに、日本ポリプロなどを含めた三菱化学グループ全体の連携をさらに深めて機能性樹脂事業全体の拡充を図っていく考え。自動車部材の充実強化に特に力を入れていく意向で、ついては国内のみならず米国、タイ、シンガポール、中国の生産・販売体制の強化と欧州における新規基盤作りにも積極的に取り組んでいく構えを示している。