2006年09月06日 |
三菱ガス化学 低誘電性樹脂「オリゴ・フェニレン・エーテル」製造装置新設 |
【カテゴリー】:新製品/新技術(経営) 【関連企業・団体】:三菱ガス化学 |
三菱ガス化学は6日、四日市工場(三重県四日市)に、低誘電性樹脂であるオリゴ・フェニレン・エーテル(OPE:2官能PPEオリゴマー)の年産能力300トン製造装置が完工したと発表した。現在試運転中で、10月からサンプル配布を行なう。 次世代の通信インフラ機器、情報機器、半導体試験装置などで高周波化・高速化が進行しているが、これらの機器に用いられるプリント配線板には、信号伝送損失の低い低誘電性材料が求められている。また、材料には低誘電性に加え、プリント配線板用材料として耐湿性、耐熱性、加工性が不可欠となる。 同社は、ポリフェニレンエーテル(PPE)の低誘電性、高耐湿性を活かしつつ、溶剤に溶けにくいなどの加工性における難点を、低分子量化および分子量分布の均一化により解決することで、低誘電特性、高耐湿性、高耐熱性に優れたOPEを開発した。。 用途として、高周波対応基板および高速通信用基板における積層板、ビルドアップ層間絶縁材料、ソルダーレジストなどのプリント配線板用材料のほか、各種合成樹脂の添加剤、改質剤など幅広い領域での展開を期待している。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1157528183.pdf |