2006年09月08日 |
ベンゼンの国際スポット相場がさらに軟化 |
SMのアジア価格は定修の集中等でステー |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況) 【関連企業・団体】:なし |
ベンゼンの国際スポット相場は9月に入ってさらに軟化している。先週末から今週半ばにかけての米国のスポット価格はトン当たり960〜980ドル、極東の平均価格は同800ドル弱となっている。 ともに1週間で30〜40ドル下がった計算になる。1ヵ月前に比べると、米国では同160ドル、極東では180ドルの値下がりとなっている。米国のガソリンシーズンの終了によって世界全体の需給バランスが急速に緩和してきたことによる。 しかし、主要誘導品のSM(スチレンモノマー)の国際市況には大きな変化が見られない。最大消費先である中国向けの直近のCFR価格はトン1,220〜1,230ドルを維持している。これには、アジア地域におけるSMの当面の需給バランスがSMメーカーの定修の集中効果で引き続きタイトのまま推移する見通しにあることが大きく作用していると見られる。10月渡し分もほぼ9月並みとなる公算が濃厚となっている。 |