2006年09月13日
PSの8月の総出荷量、前年の7%増と好調を維持
SMの国内向けも4ヵ月連続の前年超えに
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会は13日、PS(ポリスチレン)とSM(スチレンモノマー)の8月の生産・出荷実績をまとめた。
 
 それによると、PSの出荷は国内向けも出荷トータルもともに前年同月を7%上回った。いずれも4ヵ月連続の前年同月超えである。
 国内向けが7%増となったのは、最大消費分野の包装用がOPSやHIシートの需要の伸びを支えに9%増えたのに加え、FS用がボード向けとPSP向けの需要の回復で12%もの増加を遂げ、さらに電機工業用もTV向けの需要増等によって6%増と好調を維持したため。こうした国内向け出荷の伸びの背景について同工業会では、市場全体に先高観が広がってきたこともさることながら、実需自体が着実に回復してきたことも大きく作用していると分析している。ただし輸出は3%減で、依然として前年同月割れが続いている。
 生産は、内需の好調を支えに14%増と最近ではめずらしい高率成長となった。
 
 一方のSMの出荷は、PSの生産増に伴って国内向け出荷が前年同月を9%上回ったものの、輸出が13%減ったため総出荷量は2%減となった。国内向け出荷は4ヵ月連続の前年同月超えとなった。9%増は今年に入って最も高い伸び率である。
 輸出の13%減は、昨年8月の輸出が前年同月の30%増の15万5,290トンと突出した規模となったことの反動と見られる。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1158127283.tif