2006年09月14日 |
積水化成品、発泡PPシートの新品種を発売 |
発泡倍率を高め、軽量化とコストダウンを実現 |
【カテゴリー】:新製品/新技術(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:積水化成品工業 |
積水化成品工業は発泡PP(ポリプロピレン)シートの新品種を開発、「ネオフラットボード」の商品名で販売を開始した。 今回の新品種は無架橋発泡PPを板状シートに加工したもので、発泡倍率が5〜10倍と極めて高い点が大きな特徴。既存の発泡PPシートの通常の発泡倍率である1〜3倍を大きくしのいでいるわけで、このため従来の発泡PP製品以上に軽量化が図れ、同時にコストダウンも実現できることになると同社では説明している。また、柔軟性に富んでいて割れにくいこと、独立気泡体なので水分の吸収がほとんどないこと、発泡体にフロンガスを使用しておらず無架橋なのでリサイクルが可能なこと、持続性帯電防止機能を持つこと、対油・耐薬品性に優れていることといった多くの特徴も併せ持つという。 企業化品種は、発泡倍率が5倍のハードタイプ、8倍の標準タイプ、10倍のソフトタイプの計3品種。10倍発泡のPPシートの企業化は今回の同社が初めて。 主な用途は、農産物や食品などの通い箱、デジタル製品の梱包・輸送箱、各種通い箱の中仕切り、養生シートなど。 売上げ目標は、07年度が約1億円、08年度が約2億円。 これで同社の発泡PPシートは従来の高倍率無架橋PPと低倍率無架橋PPとを熱融着した「ネオシキロン」を合わせて2種類となった。今後同社では幅広の品種や、PP系フィルムとラミネートした高機能品種も追加していく考え。 |