2006年09月15日
「海外特許出願増える、中国重視の傾向も」特許庁
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省、特許庁

 特許庁は15日、「産業財産権の現状と課題ー21世紀型知的財産戦略の深化に向けて」と題する、06年版年次報告書を発表した。
 
 05年の特許出願件数は42.7万件で、前年比1%増と安定的に推移。一方、特許協力条約に基づく国際出願は2.4万件で同22%増と大幅増加した。
 
 経済のグローバル化に伴い、各国とも特許出願件数が増大している。特に中国は17.3万
件(前年比33%増)、韓国15.7万件(同12%増)と、両国の出願件数の伸びが大きい。 
 
 日本人による海外への特許出願件数は、米国への出願が04年6.5万件と依然最多。中国への出願が04年は2.6万件と02年対比65%増加した。また03年以降、欧州への出願を上回った。日本企業の知的財産戦略に中国重視の傾向が明確に見られる。
 
【特許出願件数 上位5社(04年)】単位:件数 ( )は海外出願率で%
(1)松下電器産業  : 17,145(26.2)
(2)キヤノン    : 11,098(26.3)
(3)セイコーエプソン: 8,542(27.0)
(4)東芝      : 7,016(33.8)
(5)ソニー     : 6,852(27.4)