2006年09月19日
日本エボリュー、週末に手直し増強工事に着手
定修明けの10月末には年産24万トン体制に
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:プライムポリマー

 日本エボリューは、23日から始まる直鎖状低密度ポリエチレン(商品名・エボリュー)プラントの定修に合わせて手直し増強工事に着手する。

 現在の生産能力は年産20万トンだが、定修に合わせて充填工程を増強するとともにサイロも増やして総生産能力を同24万トンに拡大する。10月24日までの定修期間中に全ての工事を完了する予定。これに伴う増産分は全てプライムポリマーが引き取り、国の内外で拡大しつつある需要に対応していく。プライムポリマーの年間販売量は最大で19万トンとなる見込み。残り5万トンは合弁パートナーの住友化学が販売していくことになる。
 
 今回の能力増強は、同樹脂の需要がシーラント向けや機能性フィルム向けに活発化してきた点を踏まえて決定されたもの。同樹脂を含むL-LDPEの出荷の今年1〜7月累計は53万5,403トンで前年同期を5.3%上回っている。汎用樹脂の中では断トツの伸び率となっている。8月の出荷の前年同月に対する伸び率はさらに高く、9%前後に達したと見られる。