2006年09月20日
PVCの出荷、8月も前年同月を若干割り込む
VCMの出荷は引き続き前年同月超えに
【カテゴリー】:実績/統計(行政/団体、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会が20日に集計したところによると、PVC(塩ビポリマー)の8月の出荷数量は16万4,733トンとなり前年同月の実績を2.1%下回った。前月に続いての、また今年に入ってから4度目の前年同月割れとなった。

 国内向けは10万614トンで、前年を5.1%下回った。この場合も7月に続いての前年割れである。今年5度目の前年割れである。硬質用、軟質用、電線その他用の3部門全てが前年を下回った。
 
 国内向け出荷が2ヵ月連続で前年を割り込んだ点については「値上げの反動が大きな要因と判断しているが、実需自体の若干の縮小もあったかも知れない」(土屋隆・同協会会長ら)と分析する関係者が多い。
 
一方の輸出は、同3.0%増の6万1,119トンとなり、4ヵ月振りに前年同月を上回った。中国の需要の回復によるものと見られる。
 
 月末在庫は9万1,661トンで、前年同月を2.0%下回った。生産量が17万649トンで前年同月比3.4%減となったことによる。

 また、VCMの8月の出荷量は25万4,131トンで、前年同月を0.1%上回った。国内向けはPVC向けの不振で4.3%の減少となったが、輸出が引き続き好調で11.8%もの伸びを遂げて国内向けの落ち込みをカバーした。これでVCMの出荷は今年に入ってからの8ヵ月全てが前年同月超えとなった。月末在庫は6万7,711トンで前年同月を1.1%上回っている。


ニュースリリース参照
塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1158726297.xls

塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1158726297.xls