2006年09月20日 |
チッソと新日鉱HDなど3社、太陽光発電用ポリシリコンを共同開発 |
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術) 【関連企業・団体】:新日鉱ホールディングス、チッソ |
チッソ、新日鉱ホールディングス、東邦チタニウムの3社は20日、亜鉛還元法による太陽光発電用途ポリシリコン製造技術(Chisso Solar-grade Silicon技術=CSS技術)の実証化研究を共同で進めることで基本合意したと発表した。 今後3社は、年内をめどに実証化合弁契約の締結及び新会社の設立に向けて詳細検討を進める。 「CSS技術」は、金属シリコンを塩化反応によって四塩化ケイ素とし、亜鉛で還元して、6ナイン(99.9999%)のポリシリコンを製造する技術。ポリシリコンは、太陽光発電用途に特化し、結晶型太陽電池セルの原料として用いる。 チッソは、2002〜05年度、NEDOと共同でCSS技術の研究開発を進めてきた。現在、水俣研究所でベンチスケールからパイロットプラントへのスケールアップを計画中。塩化反応は、チッソのクロロシラン製造技術を応用し、還元反応はチッソが1960年代にわが国で初めて高純度シリコンを半導体用途に提供した技術を継承する。 3社はチッソが開発したこの技術を核として、東邦チタニウムの金属チタン電解技術、新日鉱グループの高純度金属技術などを融合する。 また、CSS技術では還元工程で副生する塩化亜鉛を電気分解により再度原料として循環使用するクローズドループシステムを採用し、副生物を大幅に抑制、高品質ポリシリコンの低コスト化と大量生産を図る。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1158737252.doc |