2006年09月25日
協和発酵と明治乳業、日本初の「MRI用経口消化管造影剤」発売
【カテゴリー】:新製品/新技術(経営、ファインケミカル)
【関連企業・団体】:協和醗酵

 明治乳業(東京都江東区、浅野茂太郎社長)と協和発酵の両社は25日、両社共同開発したMRI用経口消化管造影剤 「ボースデル内用液10」(一般名:塩化マンガン四水和物)が、9月15日付で薬価収載されたため、25日から製造販売元=明治乳業、販売元=協和発酵として製品販売を開始したと発表した。

 同剤は、MRI(磁気共鳴コンピュータ断層撮影)による胆道および膵管の撮影を目的とした、塩化マンガン四水和物を有効成分とする経口消化管造影剤で、日本で初めて「磁気共鳴胆道膵管撮影における消化管陰性造影」の効能・効果を取得した。

 磁気共鳴胆道膵管撮影(MRCP:Magnetic Resonance Cholangio-Pancreatography 以下、MRCP)は、体内の水分の存在状態の違いを捉えて臓器を画像化するMRI検査の一種で、胆道(胆嚢および胆管)および膵管の全体像把握および病変の有無の診断、術後の経過観察などで実施される。

 MRCPは、水分を強調し、水分のあるところが白く造影される。同剤を服用することで、胃・十二指腸を黒く造影(陰性造影)できるため、白く造影される胆道・膵管が明瞭になり、診断能の向上が期待できる。

 【「ボースデル内用液10」の製品概要】
■製品名 : ボースデル内用液10 (Bothdel OralSolution10)
■一般名 : 塩化マンガン四水和物
■効能・効果 : 磁気共鳴胆道膵管撮影における消化管陰性造影
■用法・用量 : 通常、成人には1袋250mLを経口投与する。
■組成 : 1袋(250mL)中に塩化マンガン四水和物36ミリグラム、添加物として還元水アメ、キサンタンガムを含有する。
■薬価基準収載日 : 平成18年9月15日
■薬価  : ¥1,311.40(250mL1袋)
■販売開始 : 平成18年9月25日

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1159151843.doc