2006年09月26日 |
PVC各社、中国向け輸出価格をさらに引き上げへ |
10月分、トン当たり1,000ドルがらみでオファー |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況) 【関連企業・団体】:信越化学工業、大洋塩ビ |
大洋塩ビや信越化学などわが国のPVC各社は、同樹脂の中国向け輸出価格を9月分に続い10月分も底上げすることにしてそれぞれ現地で需要家各社と折衝を開始した。大方がCFRトン1,000ドルがらみでオファーしている模様。 わが国のPVCメーカーの9月の対中輸出価格は同930ドル平均となっている。7月並びに8月の契約価格に比べると同80ドル平均の値上がりである。エチレン法塩ビに対する中国国内の需要家の人気の盛り上がりを背景にしたわが国の同樹脂メーカー各社の強気の交渉が功を奏したといえる。 しかしその後も、エチレン価格が原油の国際スポット相場に連動して上昇を続けてきたことから各社とも採算維持のため10月分についても再度上方修正することにしたもの。 それに対して中国の需要家の多くは、加工製品への転嫁が困難だとして上げ幅の縮小を強く求めている模様。このため、最終的には1,000ドルを若干割り込むレベルでの決着となる可能性もある。なお、この数年の最高値は04年11月の980〜990ドルとなっている。 |