2006年09月27日
海外現地法人の動向(4-6月期)「景況感依然高い」、経産省
【カテゴリー】:行政/団体(海外)
【関連企業・団体】:経済産業省

 経産省は27日、海外現地法人の動向(4-6月期)を発表した。金融、不動産業を除く海外法人3,864社を対象にアンケートし、2,964社(76.7%)から回答を得た。
 
 「売上高の現状判断は、わずかに悪化しているものの、引続き高い景況感を持続している」と報告している。調査結果は次の通り。
 
 ■売上高の動向
 売上高の現状判断DI(増加と回答した企業の割合から減少と回答した企業の割合を差し引いた数値)はわずかに悪化したものの、欧州を除くすべての地域でプラス水準。先行きDI(06年10ー12月)もわずかに悪化を見込むも、すべての地域で2ケタ台のプラス水準にあり引き続き高い景況感を持続している。
 
 先行きDIはASEAN4および中国が悪化。NIEs3、北米、欧州は改善し、欧州の大幅な改善が目立つ。
 
 ■中国の先行きDI
 先行きDI (31.6%ポイント)の前期比は▲4.3%ポイントと悪化、電気機械(27.3%ポイント)は同▲1.7%ポイントとやや悪化、輸送機械(41.9%ポイント)は同▲9.7%ポイントと悪化したしたものの引続き高い水準を維持している。
 
 化学産業(52.8%ポイント)も同▲5.6%ポイントと悪化したものの水準は依然として高い。一般機械(22.0%ポイント)は同7.0%ポイントと改善。鉄鋼(31.2%ポイント)も同1.8%ポイントと改善した。
 
 ■化学産業の海外売上高動向
 化学産業の全地域での売上高は16年度3,935,382万ドル、17年度は7.7%増の4,314,837万ドルと なった。18年は1-3月期が1,088,517万ドル、4-6月期は1,126,893万ドルと推移している。
 
 このうち中国(香港を含む)での売上高は、16年度185,154万ドル、17年度は232,048万ドルだった。18年は1-3月期が61,249万ドル、4-6月期は74,750万ドルとなっている。