2006年09月29日 |
BASFとダウ、過酸化水素法PO工場の起工式 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:BASF、ダウケミカル |
BASFとダウ及びソルベイは27日、アントワープのBASF工場内で過酸化水素法POの世界最初の商業生産プラントの起工式を行った。 建設するのは30万トンの過酸化水素法PO(HPPO)工場と、その原料の23万トンの過酸化水素工場で、前者はBASFとダウの合弁、後者はソルベイ、BASF、ダウのJVとなる。POプラントは2008年初めにスタートの予定。過酸化水素プラントは世界最大。当初はソルベイとBASFのJVを考えていたが、ダウも参加する。 BASFとダウは本年3月に、両社が共同開発したHPPO技術を使って新しいPOプラントを建設する合弁契約を締結したと発表した。両社は個別に本技術の開発を行っていたが、2002年に共同研究を行うことを決めた。 (既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=18334 ) 両社はまた、アジアなど他の地域でのHPPO計画を検討している。BASFは米国ルイジアナ州のガイスマー工場でこの技術を利用することも検討している。 両社は他のPO技術と比較し、HPPOの利点として以下を挙げている。 経済性: ・建設費が25%少ない。 ・POと水が出来るだけなので、副産品、併産品のためのインフラが不要 ・原料はプロピレンと過酸化水素だけで済む。 環境面: ・廃水量が70-80%少ない。 ・エネルギー消費が35%少ない。 ・インフラが少なくて済む。 |