2006年10月02日
化学工業の1人当たり付加価値額、05年2.6%低下、経産省調べ
【カテゴリー】:行政/団体(経営)
【関連企業・団体】:経済産業省

 経産省はこのほど、「産業界の出荷額、付加価値額は3年連続の増加となった」などとする、05年の工業統計速報を発表した。従業員10人以上の製造事業所(13万3455事業所)を対象にした調査結果をまとめた。
 
 産業別の付加価値額が最も高いのは、輸送用機械器具製造業(14兆9,375億円、構成比15.0%)、次いで一般機械器具製造業(11兆2,351億円、11.3%)で、化学工業は第3位の11兆8,03億円、11.2%だった。
 
 化学工業の次は食料品製造業(8兆1,335億円、8.2%)、電子部品・デバイス製造業(6兆8,264億円、6.9%)で、これら5産業で全体の52.6%を占める。
 
 また、従業員1人当たりの付加価値額比較では、化学工業は04年は3,394万円で24業種中トップだったが、05年は2.6%減の3,306万円と低下したため、前年2位だった石油・石炭製品製造業の3,685万円に抜かれ2位となった。トップとなった石油・石炭製品製造業は、1人当たり付加価値額が04年の3,147万円から一挙に17.1%も上昇した。