2006年10月02日
L-LDPEの8月の出荷、前年同月の9%増
需要が内外ともに活発、L-L化率52%に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 L-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)の8月の総出荷数量は7万4,359トンで、前年同月の実績を8.7%上回った。汎用樹脂の中では断トツの伸び率である。これに伴いLDPE(低密度ポリエチレン)全体に占める同樹脂の比率(L-L化率)は前年同月より1.6ポント上がって52.1%となった。
 
 同樹脂の8月の出荷の内訳は、国内向けが5.0%増の6万2,387トン、輸出が同が32.7%増の1万1,972トンとなっている。
 うち国内向けの伸びは、最大消費品種のフィルム用が4.2%増と順調な成長を遂げたのに加えて加工紙用と電線被覆用がともに20%台の高成長となったことによるもの。過去2ヵ月は2%前後の低成長にとどまっていたが、8月に入ると同樹脂各社の値上げ表明を受けて前倒し発注に踏み切る需要家が相次ぐようになったため最近ではめずらしい高率成長となった。
 一方の輸出の大幅増は、東南アジア地域の需要の活発化によるものと見られている。
 
 この結果、同樹脂の1月から8月までの出荷の累計は、国内向けが前年同期比2.6%増の52万4,162トン、輸出が同30.1%増の8万5,600トン、合計が同5.7%増の57万6,891トンとなった。合計のL-L化率は51.2%ということになる。