2006年10月04日
汎用樹脂の8月の対中輸出、過半が前年割れ
1〜8月累計ではなお多くが前年超え
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 汎用樹脂の8月の中国向け(香港向けを含む)輸出通関数量は多くの品目が前年同月を下回った。合計6品目のうちLDPE、PPホモポリマー、PPコポリマー、PSの4樹脂が前年同月を割り込んでおり、しかもこれら4樹脂の縮小幅は最小のPPホモポリマーでも7.0%、最大のPPコポリマーでは11.4%とこれまでになく大きい。
 これには、相次ぐ値上げに対して中国国内の樹脂加工企業の多くが海外からの輸入全体を絞る行動にだ始めたことが影響していると見られる。もっとも、各樹脂それぞれの総輸出数量に占める中国向けの構成比は最小のPPコポリマーでも51.3%、最大のPVCでは73.4%と引き続き高水準を維持している。
 
 一方、これに伴う1〜8月の累計は合計6品目のうち4品目が前年同期を上回っている。中でもPPコポリマーの17.5%増とPPホモポリマーの11.3%増が特に目を引く。前年を下回っているのはLDPEとPSの2品目だが、うちLDPEは1.5%減にすぎない。対してPSは9.8%減で、かねてからの中国向けを中心とした輸出の減少に歯止めがかからないでいる。
 汎用樹脂6品目の8月の対中輸出通関数量と1月からの累計は別表の通り。

【関連ファイル】
汎用樹脂の8月の対中輸出通関数量と1〜8月累計
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1159927592.xls