2006年10月04日
センター筋の3Qのナフサ価格予想、5万4,300円前後
4Qは下がっても51,000円どまりとの見方も
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンターの多くは、今年7〜9月期の国産ナフサ価格が1キロリットル当たり5万4,300円前後になるとの見方を強めている。輸入価格の平均が5万2,300円になるとの予想による。

 この予想通りになると、前期(4〜6月期)の価格を5,500円上回ることになる。当初のセンター筋の大方の予想は5万5,000円であったが、実際にはドル単位の上昇率が予想したほど大きくなかったためエン単位でも若干の下方修正となる。

 一方、10〜12月期については5万1,000円前後になると見る向きが多い。直近のスポット相場はトンC&F540ドル前後なので、為替を117円と仮定した場合の輸入価格は4万4,000円強となり、国産価格は4万6,000円強ということになる。

 しかしエチレンセンターの多くは、原油の国際スポット相場は現在がほぼボトムで、10月中旬以降はヒーティングオイルの需要の拡大や石油製品全体の価格の低下に伴う需要の回復等によって再び騰勢をたどり、それにつれてナフサ価格も世界全体で再上昇する公算が濃厚と判断している。