2006年10月05日 | |
信越化学、ヨーロッパのセルロース生産能力増強完了 | |
【カテゴリー】:経営(海外) 【関連企業・団体】:信越化学工業 |
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信越化学工業は5日、セルロース誘導体のヨーロッパ生産拠点、SEタイローズ社(SE Tylose GmbH & Co.,KG、ドイツ)の増設が完了し、本格稼動を開始したと発表した。メチルセルロース(MC)の生産能力を年産2万7千トンから4万トンへ増強した。先に、ドイツ・ヘッセン州のコッホ州知事らを招き、竣工式を行った。 信越化学は、2003年末にスイスのClariant社からセルロース事業(現在のSEタイローズ)を買収し、グループ全体のMC生産能力を年産4万7千トン(当時)と世界最大のメーカーとした。今回の増強は、主要用途である建材および医薬向けが順調に伸びる見通しのため実施した。 信越化学は昨年12月、直江津工場のMC生産能力を年産2万3千トンに拡大した。今回のSEタイローズの増強と合わせて、グループのMC生産能力は年産6万3千トンと、世界第1位の座を確実にした。今回の増強に要した投資金額は、日独合わせて約200億円。 SEタイローズは、MCのほかにヒドロキシエチルセルロース(HEC)も生産しており、建築・塗料用を中心に全世界に販売している。発足以来、フル生産・フル販売を継続しており、買収初年度から信越化学グループの収益に貢献している。今後も二極体制のメリットを生かし、世界シェア拡大を目指す。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1160033496.doc |