2001年08月03日 |
中国の汎用樹脂の輸入、6月も活発 |
ポリオレフィンは前年の4~5割り増 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
中国による汎用樹脂の輸入は6月も引き続き活発であった。同国の6月の輸入通関統計によると、ポリオレフィン3樹脂は前年同月の実績を4~5割上回っており、PVCも3割多い。PSだけが3.8%アップにとどまっている。また、汎用樹脂と機能性樹脂の中間に位置するABSは5ヵ月ぶりにマイナス成長に転じて3.6%減となっている。 この結果、1~6月の累計もポリオレフィン3樹脂とPVCは前年同期を大幅に上回っている。PSとABSは微増となっている。 6月の実績の中では、やはりポリオレフィンの伸びの高さが注目される。わが国の大手商社やポリオレフィンメーカーの多くは、当初の予想を大きく上回る規模だと言う。米国からの流入がこれまでになく多い点が大きな特徴だと分析している。わが国からの輸出量は逆に縮小している模様。中国側の提示価格が安いため特殊なケースを除いて商談を見送る傾向にあるためだ。それに対して米国など他の国は 中国市場に安定基盤を構築したいとの思いが強いのか、これまで以上に積極的に商談を進めているようだ。 各樹脂の6月ならびに1~6月累計の輸入通関実績は次の通り。かっこ内は前年比。 ▽6月 [LDPE・L-LDPE]=19万5,529トン(152.5%) [HDPE] =13万1,691トン(144.8%) [PP] =19万3,239トン(142.0%) [PS] =11万7,130トン(103.8%) [PVC] =15万4,972トン(130.2%) [ABS] =12万4,524トン( 96.4%) ▽1~6月計 [LDPE・L-LDPE]=114万1,015トン(165.1%) [HDPE] = 80万8,076トン(154.4%) [PP] =105万3,065トン(129.9%) [PS] = 64万5,250トン(103.4%) [PVC] =100万6,239トン(170.1%) [ABS] = 67万7,759トン(102.1%) |