2006年10月10日
ナフサのスポット相場、亜欧でともに小反発
c&fジャパンは再び540ドル台に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋によると、ナフサの国際スポット相場が今週に入ってアジアと欧州の両領域でともに小反発してきた。

 わが国の大手商社や石油・石油化学企業が今週に入って国際市場で契約したスポットものの平均CIF価格(いわゆるc&fジャパン)の平均はトン当たり540ドル強となっており、先々週半ばから先週明けまで続いた最近のボトムラインを17ドル前後上回るレベルとなっている。
 北西欧のCIF価格は514ドル強で日本向けを下回っているが、先々週半ばから先週半ばにかけて続いた低迷振りに比較すると10〜14ドルの反発となっている。ともに原油のスポット相場の小反発を数日遅れで後追いする姿となっている。

 もっとも、これが今週半ば以降にどう推移していくかについてはどの商社も明確な判断材料を持っていないと述べている。石油・石油化学企業も同様で、専らOPECの今後の減産戦略の行方を見守るほかないとしている。