2006年10月11日 |
三菱ガス化学、低濃度過酸化水素の歯科用漂白材を新発売 |
【カテゴリー】:新製品/新技術(ファインケミカル) 【関連企業・団体】:三菱ガス化学 |
三菱ガス化学は11日、低濃度過酸化水素で安全性の高い、新タイプの歯科用漂白材「ピレーネ(R)」を開発したため、11月21日から発売すると発表した。 従来、歯科医院で行う変色歯の漂白には、高濃度の過酸化水素を主体とした漂白材が使用されているが、処置に際して厳重な歯肉保護が必要であること、処置中・処置後に疼痛があり、また知覚過敏の症状が出るなど、患者の負担が大きく、安全で効果の高い漂白材の開発が求められていた。 同社は過酸化水素のトップメーカーで、これまでの技術を活かし、従来品の約10分の1程度の過酸化水素と、食品添加物にも使用される安全・無害な二酸化チタンを主要成分とした、歯科用漂白材「ピレーネ(R)」を開発し、このほど薬事認可を取得した。 低濃度の過酸化水素と二酸化チタンの混合液に特定の波長の光を照射することで、過酸化水素と光触媒との反応により発生した活性酸素が汚れ成分を分解し、漂白効果を発揮する。 過酸化水素が低濃度のため、処置中・処置後の疼痛や知覚過敏の抑制など、患者の負担を大幅に低減することができる。今月から四日市工場で生産開始する。販売にあたっては、大手専門商社のモリタ(本社:大阪府吹田市)を国内総代理店として起用する。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1160550691.pdf |