2006年10月12日 |
宇部興産「調色リサイクル樹脂」を開発、事業化 |
【カテゴリー】:新製品/新技術(環境/安全) 【関連企業・団体】:宇部興産 |
宇部興産は12日、顔料や染料で着色・塗装された廃プラスチックの色調を変え、外観の優れたリサイクル樹脂をつくる独自の技術を開発し、家電・自動車メーカーの採用も決ったため、商標名「UBE−コンポジット」として本格事業化すると発表した。 プラスチックはふつう、顔料や染料で着色・塗装して市場に供給するが、リサイクルする際には、さまざまな色が混じり合うため、結局黒色調色に限定するしかなかった。 同社は、これまでのコンパウンド着色技術により、光遮断性の強い顔料等を使用することで、さまざまな色の廃プラスチックを要求された色に再着色するだけでなく、塗膜片などの混在物を見えにくくする技術の開発に成功した。 現在、堺工場(大阪府)に1600トン能力のリサイクル用コンパウンドの小型設備を設置し、市場開拓を進めている。 家電・自動車メーカーには、技術成果を共同検討するため、要求に応じたリサイクル樹脂のサンプル提供を行ってきたが、このほど相次いで正式採用が決まった。2011年には15億円の売上を見込む。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1160619975.pdf |