2001年08月02日 |
塩ビ管展望研、“現状厳しい”との認識で一致 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省の本庄化学課長は2日、塩ビ管産業の「将来展望に関する研究会」の第1回会合を終えたあと、「大久保座長をはじめ、メンバー全員が現状を“厳しい”と認識していることがわかった」と語った。各氏から現状や問題点について活発な意見が出たもようだ。 化学課では今後、研究会での議論と並行して、2010年までの塩ビ管需要見通しを作成するが、設備能力は3月1日現在、メーカー11社22工場で392ライン、年産67万3,189トンとなっていて、1996年調査時の421ライン、59万5,114トンに比べライン数は減ったものの生産能力自体は13%増加している。一方、生産量は2000年で47万9,861トン、96年の45万4,565トンよりは増えているものの、伸び率は生産能力に比べて小さい。 化学課では、今後の塩ビ管の需要動向について、住宅着工件数が増える見通しにないこと、下水道や農業用水道も右肩下がりと予想されること、上水道などの一部は他の樹脂に置き換わる可能性が出てきたことなどから、むしろ今後需要は下降線をたどるとみている。 そうなると、設備能力は一層過剰となることが予想されるわけで、どのような対策や展望が示されるかが今後の焦点となる。 |