2006年10月12日 |
MMAモノマーの生産が日欧米とも激減 |
操業トラブルと定修の集中が影響 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況) 【関連企業・団体】:なし |
MMAモノマー最大手の三菱レイヨンの調べによると、ここにきて世界全体でMMAモノマーの生産量が激減してきた。 BASFが年産3万6,000トンの、またルーサイトが同20万トンの同モノマープラントの操業をそれぞれメカニカルトラブルのため急遽休止したのに加えて三菱レイヨンが大竹工場の同10万7,000トン設備を定修のため運休したことによる。 一方の需要は成形材料向けやシート向け、さらには透明樹脂向け等がいずれも世界各地で拡大を続けている。このため、あらゆる需要分野で原料モノマー不足が進み、生産調整に踏み切る誘導品メーカーが増えてきている。市況は毎週のようにトン当たり50ドル単位で上がっており、直近のアジア市況は同2,000ドルに達している。 しかも10月中旬以降も、ロームアンドハースが同40万トン設備を、そして旭化成ケミカルズが同10万トン設備を、さらに三菱ガス化学も5万1,000トン設備をそれぞれ定修のため運休する予定にある。したがって、暫くの間のMMAモノマーの需給は世界全体でこれまでにないタイトバランスで推移することになりそう。 |