2006年10月18日
出光興産、次世代リチウムイオン電池向け固体電解質の開発急ぐ
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:出光興産

 出光興産は18日、現在開発中の「次世代リチウムイオン電池向け固体電解質」が、自動車メーカーが開発しているHEV(ハイブリッド車)やEV(電気自動車)用電池材料として好適であるとして、今後開発を加速させると発表した。

 開発中の固体電解質は、現在リチウムイオン二次電池に使用されている有機系電解液と同等のリチウムイオン伝導性を有しているが、有機系電解液と異なり、高電圧、高温状態でも分解・揮発しにくく安定性に優れている。また、これまでは困難とされてきた0℃以下の低温での電池作動も可能。

 <固体電解質の特長>
 (1)過酷な温度条件下での、性能および安全性の維持
 (2)電極材料の適用(選択)範囲の拡大による電池性能の向上

 同社では、以上のように車載用電池に求められる特性を備えているため、今後は、性能の向上や量産化など実用化に向けた研究をを加速させるとしている。

 開発中の「固体電解質」とそれを用いた「全固体型電池」は、10月23日からパシフィコ横浜で開催される「EVS-22」に出展・発表する。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1161155274.pdf