2006年10月19日
BASF、特殊可塑剤 Hexamoll DINCH を増設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:BASF

 BASFはこのたび、玩具や医療機器、食品と接触する用途向けに開発した特殊可塑剤Hexamoll DINCH を大増設すると発表した。2002年の上市以来、需要が順調に伸び、25千トン能力がフル稼働となったため、100千トンに増設する。

 Hexamoll DINCHはドイツの連邦リスクアセスメント局からの推奨に加え、10月初めに欧州食品安全局からも高評価を受けており、これまでの玩具、医療機器分野に加え、食品包装用フィルムやシーラントのような食品接触用途にも進出する。

 欧州では塩ビ可塑剤に対する不安があったため、BASFでは1997年から玩具、医療機器、食品接触分野用に「持続可能な可塑剤」の開発を進めてきた。

 Hexamoll DINCHは安全性で優れているのに加え、既存の設備で何の問題もなく使用できるというメリットをもっている。

 BASFはグローバルな可塑剤メーカーとして50万トン以上の生産能力を持ち、幅広い製品を供給している。同社では2005年に欧州のジエチルヘキシルフタレート(DEHP)とその関連アルコール、2 エチルヘキサノール(2-EH)の生産を終了することを決めたと発表している。
(既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=16512)