2006年10月19日
積水化成品の「ピオセラン」、トヨタ「レクサスLS460」のバンパーコアに
国内外における事業拡大を加速
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:積水化成品工業
レクサス・バンパー芯材

 積水化成品工業は、ポリエチレン・ポリスチレン複合樹脂発泡体「ピオセラン」を用いたバンパーコア材がトヨタ自動車の「レクサスLS460」に採用され、納入を開始した。
「ピオセラン」は同社の中期経営計画「DASH50‐Stage〓」のコア戦略「高機能発泡材料の拡大」の中核を担っている。

 同社では株式会社中外(本社:名古屋市中区)との共同開発により「ピオセラン」を用いた自動車EA材やフロアスペーサーの供給を進めてきた。バンパーコア材では、2005年中国の「クラウン」での採用、国内では「RAV4」や「エスティマ」で納入実績があり、今回、「レクサス」での採用でさらに需要の拡大が見込まれるとしている。

 海外生産拠点は、中国で2004年5月に上海に販売会社を設立し、2005年8月には天津に「ピオセラン」の生産工場を完成させフル稼働している。

 北米地域での供給は、ことし4月にデトロイト近郊に販売会社を設立し、11月、テネシー州に「ピオセラン」の生産工場を完成させ現地供給を開始する予定。ヨーロッパでの供給拠点の調査にも着手し、2010年には全世界で年産1万トン体制をめざしていたが、1万6,000トン程度になる見込みという。

 「ピオセラン」は、自動車部材の他にも、自動車部品梱包材(KD梱包材)や、パソコン等IT 機器梱包材、液晶・PDPのガラス搬送容器などにも採用が拡大している。中期経営計画の最終年度2008年には、「ピオセラン」の国内外売上高を2005年度の約3倍、100億円を目標としている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1161240524.pdf