2002年05月13日
4月のスポットナフサ価格の平均、JPはトン247ドル
前月を5%強上回る、前年比は6%弱下回る
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、石油化学用ナフサの4月の国際スポット相場は各地で続伸、日本向け(C&F/ジャパン)の平均はトン当たり247ドルとなった模様。サウジアラビアやクウェート産ナフサはプレミアムが付いて平均より同5ドル前後割高いレベルになったと見られている。
 
 これに伴い、5月から6月中旬にかけてのわが国の輸入通関価格はおよそ1キロリットル当たり2万2000となる公算が濃厚となってきた。この場合の国産ナフサ価格は同2万4000円前後ということになる。
 
 4月のC&F/ジャパン価格の平均を前月に比較すると5%強のアップとなる。同月の原油のスポット相場が続伸したことが主因と見られる。もっとも、原油相場のうちのWTIの上昇率は7%台半ばであったので、ナフサのアップ率は原油に比べれば低い。一方、前年同月のスポット相場に対比すると逆に5%強の値下がりである。WTIの下降率は5%弱となっている。
 なお、5月に入ってからのC&F/ジャパン価格は233ドルを中心に1~2ドル幅の変動で推移している。