2006年10月24日 |
環境省の「塩ビサッシ窓」設置作業が完了 |
今冬から省エネ効果のデータ収集へ |
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体、原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:環境省 |
環境省が霞ヶ関の本庁舎(合同庁舎5号館)の23階と26階で進めてきた塩ビサッシによる「断熱・省エネ窓」(内窓)の設置作業が22日をもって完了した。 今回の塩ビサッシ窓の設置は、地球温暖化防止の旗振り役である環境省が国民全体の温室効果ガス削減活動を盛り上げていくには同省自らが塩ビサッシ窓の採用によって庁舎の断熱・省エネ化を実践し、温暖化対策のモデルとして広くその概要を一般に公開することも必要と判断し計画したもの。 23階と26階の窓全体のおよそ4分の1のエリアの窓の内側に塩ビサッシと複層ガラスの組み合わせによる断熱・省エネ窓を設置することにして工事の受注先を募集、これに応募した塩ビサッシメーカーの一つの大信工業が9月23日から10月22日までの間の土曜日と日曜日を使って合計10日で設置作業を完了した。今後同省では、塩ビサッシ窓の設置エリアと非設置エリアの冬場と夏場におけるエネルギー消費量(CO2ガス排出量)の違いについて詳細なデータを収集し、その都度結果を公表していく。 今回の断熱・省エネ窓の設置箇所は2フロアートータルの連段窓ベースで計19箇所。多くの窓のサイズは縦1.9メートル、幅5.4メートルで、総面積は約200平方メートルとなっている。総工費は約1,200万円であった。設置フロアーで働く職員に感想を聞くと「白い枠のせいで室内が明るくなりとても快適」と一様に顔をほころばせる。同時に「週明けに出勤するたびにどんどん新しい窓に変わっていったのでそのスピードに驚いた」との声や、「新しい窓の採用でこの冬のCO2の排出がどれくらい抑えられるかが楽しみ」と、これから始まる省エネデータの収集結果に期待する発言も多く、塩ビサッシ窓に対する関心の深さがうかがえた。 |